アナタは借りられない?融資会社の審査基準は「安定性と継続力」
突然お金が必要になって、親や友人など身近な人を当てにできない場合に思いつくのが、金融会社だ。一見、いつでもどこでも誰かれ構わず借りることができそうに見えるが、現実はそう甘くない。借りるにも条件が合って、審査を通らないとお金を手にすることはできない。では一体、どのような人が借りることができないのであろうか。
まず当然ながら、無職の人は借りることができない。現実はそういった職のない人が一番融資を受けたがるものだとは思うのだが、お金を貸す側だってボランティアでやっているわけではないので、やはりきちんと返済できるメドが立つ人にしか貸せないのである。同様に、アルバイトで生活しているフリーターも、融資を受けにくい対象だ。たとえ彼らの仕事が、アルバイトと言っても高収入で、借金をしてもきちんと返せる自信があると断言したとしても、借りるのは難しい。融資を受ける条件というのは、収入の高さというより働きぶりが安定しているほうが優先されるのだ。一定の給料を継続してもらいながら長い期間働いている会社員であれば、どんな高収入のフリーターより確実に融資を受けやすい。融資を受ける際には、年収や源泉徴収などの確認が必要なうえに、勤め先への在籍確認の電話や、どのくらいの期間働いているかの確認が厳しくされる。そういった確認事項をクリアできないような人は融資を受けられない。このことから、専業主婦や学生も融資を受けるのはなかなか難しいだろう。貸す側からしてみれば、最も大切な条件は「安定」と「継続」だ。一つの会社に長く勤めているという履歴は、一度借金をしてもそれなりの収入の中から何とか返してくれるだろうという安心感をイメージさせてくれる。また分割で返済する際にも、一つの会社にずっと勤めているということが「継続力がある」とみなされて融資を受けやすい。
しかしながら、学生だって主婦だって、どうしても融資を受けたいときがある。そういう時には信頼度の高い保証人を立てれば借りられる場合がある。例えば学生であれば両親とか、主婦であれば夫とか…。ただ、そういう人が見当らずに保証人が立てられない人もいる。最近ではそこに目をつけて、信頼できる保証人を貸しますという商売が存在するという。融資額の15%ほどの手数料という少し割高な金額ではあるものの、それを支払えば通常保証人が立てられない人にもお金を借りることができるようになるしくみだ。ただ、そこには詐欺まがいの商売もあって、手数料をだまし取られる場合も多くあるようだ。基本的に融資を受けようとする時点で「無理」と判断された場合には、それでも何とかして借金しようと努力をするのではなく、そのベクトルを1円でも多く稼ごうという方向に向けた方が、賢明だということである。