旦那に頼むより気が楽だからと不足生活費を借り入れする主婦
毎日頑張って働くお父さんのおこずかいが、年々減っているという。昼食はお弁当を持たせてもらえるとまだマシで、数百円しかないお昼代を賄いながら菓子パンを食べたり激安弁当を買ったりして栄養を補給している。その一方、お母さま方は友達と集まって高級ランチで優雅なひと時を過ごしているようだ。生活水準とは関係なく、周りの友達にレベルを合わせて見栄を張ってしまう主婦は多い。ランチだけならまだしも、そのランチに着ていく洋服、髪型にまで気を遣わなければならず、お昼に菓子パンを食べているような夫の給料からそのような費用を捻出しようとすると、やはり無理が出てくる。
初めは夫に、何かと理由をつけて生活費を増やすように願い出る。子供の学費だとか、食材の値上がりだとか、自分ではない物に理由をつけて上手に生活費を多くもらうことに成功する。しかし、ある時夫に言われてしまう。「これ以上渡せないし、子供も大きくなったから、働けば?」と。
いよいよ外で働かなければならなくなったとしても、今まで専業主婦としてずっと家に居た自分がスムーズに社会進出できるとは到底思えない。人間関係は上手くやれるだろうか、そもそも今の自分にできる仕事なんてあるのだろうか…想像するだけで無理な気がしてならない。しかも、今まで高級ランチを共にしていた友人になんて説明したら良いかわからない。働きに出るということは経済的に難しくなったという証であって、ちょっとは働いて世間の状況を把握するのも良いかと思って…なんていうお嬢様のような言い訳が通用するはずがない。
働けない、でもお金がない、それを正直に夫にも言えない…。そうなった主婦が手を出してしまうのが消費者金融だ。最近ではそういう人が安心して借りられるように女性専用とか、30日間利息なし、などという会社が増えている。そもそもお金の使い方が上手ではない彼女たちであるから、簡単に借りたお金に対して罪悪感など持つこともなく「これでまたお洒落ができるわ!」と胸を撫で下ろしている。初めは少額で返済ができていても、感覚が麻痺して借金が膨らみ返済不能になる。夫にばれるのはその頃で、夫もどうしようもない状況に落とされてしまうのだ。菓子パンランチをやめて絶食したとしても、到底返済できる金額ではないのだから。
もし、自分の少ない給料に対して奥様が何も文句を言わずニコニコしていたとしたら、それはむしろ喜ぶべきことではないのかもしれない。