インターネットを習うのに、カードローンを使っている人は多い
岐阜県在住 T.Kさん(59歳)
私たちの世代でも働いて行かないとなかなかお金が足りないっていうのが今の辛い世の中ですよね。もう少し前までは普通に定年退職したあとに、どこかへ旅行に行こうか?と思っていたのですが、年金も少なくなるし支給開始が伸びるしで、全然いいことがありません。
仕方ないので働かないと行けないのですが、いい仕事というのが見つからないのです。年齢で門前払いを受けることも多いですし、何よりも中高年というのはすごく嫌われているというか、使いにくそうな印象ですね。そりゃあいままで管理職をやってきた人がいきなり平社員やアルバイトで働くのは、ちょっと違和感がありますからね。
そんなわけで私も仕事を探さないといけない状況になったんですが、やっぱり門前払いされることばかりです。これはもしかしたらITやパソコンに詳しくなれば大丈夫かな?とも思ったので、パソコン教室に通うことにしました。
そこには私と同じような年齢の人たちがたくさんいたのです。本当に中高年の人たちは職がないんだなと痛感しました。その中の中高年も、少なからずカードローンで受けに来ている人も多かったです。審査が通ってそのお金で受けに来ているのです。
そうです、案外私達はお金を持っていないんですよね。たしかに家などがありますからカードローンの審査は通りやすいんです。最終的に家を売ることで返済できると考えていますから。でもそのカードローンの審査を受けないといけないほど、仕事がなくて苦しんでいる中高年が多いのも、事実なのです。
私はITやパソコン、インターネットのことに詳しくなれば、中高年でも仕事があるかと思っていました。けれどもこのスクールの状況を見ると、おそらくそういう訳にはいかないでしょう。もっと複雑な、何か私達には触ることのできない仕組みで動いているような気がします。