初めて利用した人が感動する融資会社の「気遣い」がリピーターを作る
どんなに真面目に生活していても、誰にでも一度は金銭苦に陥ることがあると思う。お金がないけれど支払いが待ってくれない時、どうしようもなくて借金をしなければならくなる。しかし、消費者金融という文字を目にするだけで何だか怖いし、完済できないままズルズルと金利ばかりを支払うような生活になってしまったら…などと悪いイメージが付きまとって、借りるのを躊躇してしまう。もちろんそのくらいの慎重さは大切だし、借金をすることに慣れてしまってはいけないのであるが、融資する側からすると、一度だけでも良いので借りてほしいのが本音だ。ゆえに初めて利用しようとする人向けに、借りやすいようにいろいろとサービスを工夫している。
情報化社会になって何でもインターネットで解決できるこの時代だが、初めて融資を受けようとする人の立場に立ってあえて、顔を合わせて親身になって相談に乗ろうとする会社がある。融資額ももともと限度額が低く、50万円くらいまでしか貸さない。客に対して担当者がついて、一対一で話をしながらいくら借入するか、どのくらいの期間で返済していくかを決める。返済計画を緻密に立てて、毎月元金が確実に減っていくようにシュミレーションをして、完済までずっと付き添ってくれる。客は親身になってくれる担当者に感動し、信頼し、安心して融資を受ける。こういうやり方の場合、返済の遅延率がかなり低くなるという。担当者を困らせたくないという情が湧くからかもしれない。どんなに手軽なものが流行る社会になったとしても、こういう心の繋がりを重視するサービスは消えることがない。
また、審査時に必要な勤め先への在籍確認の連絡時や、返済履歴を同封した郵便物などを送る際も、前もって、金融会社とは分からないように、○○という社名でご連絡させていただきますなどという心配りも欠かさない。客が困らないように、恥ずかしい想いをしないようにというサービスは、信頼関係を厚くする。
こういうやり方をする金融会社は、初めて利用した客をリピーターにすることを目指していない。快適に一度だけ利用してもらうことで、周りに口コミで拡げてもらうことが目的だ。そうやって「イチゲンサマ」を増やしていくことで利益だけじゃなく信用をも上昇させ続けることができるのである。