あまりに手軽すぎるコンビニキャッシングに手を出す若者が急増中

自分の家から10分ほど歩いたら、その間に数件は確実に目にするコンビニエンスストア。昔と違って、今では食料品や日用品も充実しているだけでなくその価格も、自社オリジナルブランドを立ち上げることにより安価での提供が可能となっている。

コンビニの商品が安くで買えるようになれば、スーパーに行くよりも断然便利だ。しかもスーパーのように込み合ったレジで列に並んでイライラしたりすることもない。「コンビニエンス」の言葉通り、便利さを追求してコンビニ業界はどんどん進化している。

その便利さの特徴の一つに、コンビニの中に設置されているATMがある。銀行のキャッシュカードでお金が下せるシステムだ。ほとんどの銀行の預金が下せるので、地方銀行のカードしかなくても旅行先でコンビニさえあればお金が下せるようになっており、急なお金が必要になっても安心だ。

また、銀行のキャッシュカードを持っていればコンビニATMでキャッシングをすることもできる。単位は一万円ずつで、返済もコンビニからすることができる。このシステムでキャッシングをすると、まるで自分の預金からお金を下しているような感覚になるので、気軽に利用している若者が多いという。コンビニのATMなら、はたから見ても「借金」をしているように見えないし、借りたいときに24時間いつでも対応してくれるので便利なのだ。彼らは、キャッシングの際に手数料はもちろんかかるが、銀行の預金を時間外に引き出す時ですら手数料はかかるのだからと、あまり気にしていないようである。

ここで危険なのが、二十歳を過ぎたばかりの若者が利用する場合だ。彼らは社会経験が浅いにもかかわらず、お酒や夜遊びに関しては覚えたてで限度が判らない。つい遊び過ぎてお金が無くなっても、目と鼻の先に点在しているコンビニを見かけてはそこで簡単にキャッシングをすることができるから、つい手を出してしまう。少額ずつだったとしても、ちりも積もれば山となる。若いうちからお金に振り回されると大変な苦労がついて回るものだ。便利なものが開発されたときには、利点ばかりを誇張するのではなくその裏にある問題点やリスクも伝えていかなければ、今の若者は便利さに振り回されて、人生を台無しにしてしまうかもしれない。

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