増え続ける融資会社の勝ち残り商戦!そのサービス内容とは
お金に困って借金を作らなければならない事態に遭遇した時に、まずはどこから借りようかと借入先を検討するだろう。その際まず頭に浮かぶのは「銀行」と「消費者金融」ではないだろうか。この二つを比べて、まず大きく違うのはイメージの良し悪しだ。お金を借りて返済するという流れは同じなのに、なぜか消費者金融からの借金は隠したがる人が多い。この違いが生まれる理由として、銀行は融資する際の審査が厳しいからであると思われる。厳しい審査を通ったものだけが融資を受けられる=信頼おける人間とみなされた証、という風に世間では見られるのではないだろうか。
しかし、消費者金融も悪いイメージをもたれたままでは顧客が減っていく一方なので、イメージの改善を図るべくコマーシャルには人気の高いタレントを起用したり、身近に感じられるようなサービスを前面に押し出したりしている。不景気だから借金を作る人が増えるだろうといって、金融会社も受け身に構えているだけではつぶれてしまうのだ。また、どんどん増えているライバル会社との競争に勝利するべく、様々なサービスを打ち出して一人でも客を増やそうと必死だ。ここでは、その具体的なサービスについていくつか記そうと思う。
まず、借入しようとする客が求めているのは借りたいと申請してからお金が手元に届くまでの「速さ」だ。いくら審査がいろいろと必要だからと言って、何日も待たせていると客は離れていく。お金に困って借りる当てがない彼らが融資を受けようとその会社のドアをたたくときには、ほとんどが急を要しているときなのだ。ゆえに最近では、街のあちらこちらにATMが設置され、そこで行われる審査を通過すれば簡単に借りられるサービスが人気だ。自動審査システムに該当するものを答えていくだけで、約30分で審査は終了する。また、50万円くらいまでなら無担保で貸してくれるところが多いという。
さらに、街へ出なくても自宅で融資を受けられる場合もある。インターネットを使ったサービスで、パソコン上で必要データを入力して、そのあとかかってきた電話に対応し、いくつかの質問に答えるだけで手続きが完了する。なんと手続きの内容次第では返済ですらインターネット上でできる場合があり、誰にも知られたくない客にとってはありがたいサービスだ。
手軽、便利、といったライトなイメージとは逆に、顧客密着型のサービスも存在する。基本的に「生活費の不足分を融資します」というモットーの元で、最高50万円程度しか借りられないようになっているのだが、一度借りたら完済するまでの返済計画をまるで家族のように親身になって考えてくれるサービスだ。借金するものの自分一人で返済してしていくのが不安な客にとっては、毎月返済計画を立てて確実に元金が減っていくように見守ってくれれば安心だ。先述したサービスとは真逆で、信頼や密接さを売りにしている。
このように、いろいろな角度から、いかに客が借金をしやすいかという環境づくりを考えて金融会社は日々切磋琢磨している。融資を受けよう!と勧めるわけではないが困ったときに有効活用できる会社は増え続けているので、いざという時には参考にしたい。