年金だけでは生活できない…消費者金融に借金する高年齢者が増加中
年金問題は、いつの時代も付きまとう。世界中を見回すと、老後の生活の為の準備がきちんと整えられていて、早く第二第三の人生を送りたいと願う人がいる国だってあるというのに、わが国では年を取るのが怖いし不安だという人ばかりだ。今の日本は少子化で高齢化社会なので、若い人が支払う税金はとても多い。かといって自分たちが高齢者になったときに安心して暮らせる保証は全くない。それどころか積み立てるように支払っている年金がもらえない場合だってあるんだと予感させられているのだ。
しかし現代の高齢者だって、楽に暮らしているわけではない。若いころに想定していた年金受給額よりもはるかに少ない金額しか受給されていないのが現状だ。かといって、暮らしを豊かにするために働こうと思っても、雇ってくれるところは皆無に等しい。上手く生活を切り盛りしていかなければならないが、皆がみな、やりくり上手なわけではない。中には数十年前のバブル期の感覚が抜けきれず、お金の使い方が荒くなってしまうお年寄りだっている。また、自分は節制できても、孫の事になるとどうしてもお金を使ってしまうし、ねだられたら何でも買ってあげたいというお年寄りだってたくさんいる。最近では、そういう人たちが消費者金融に借金する事例が増えているようだ。
通常、大手などの金融会社だと融資する際の審査が厳しい。年金暮らしのお年寄りは、当然のことながら審査が通りにくい。そのために審査が甘いところに借金を作りがちだが、そういうところは怪しい会社であることがほとんどである。高齢者は簡単に借りられたことと、こんな自分にも融資してもらえたという嬉しさで、つい出費もかさみ借金も増えていく。返せるめどが立たない高齢者が永遠に借金を繰り返したとして、融資会社は一体どうやって取り立てをするのだろうか…と考えると、ぞっとしてしまう。しかしこういうお年寄りが多いのが現実のようだ。
客観的に見ていても明日は我が身、自分も老後の事について今から計画的に考えておかなければならないと思う。